研究課題/領域番号 |
17H02329
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
文学一般
|
研究機関 | 名古屋外国語大学 |
研究代表者 |
亀山 郁夫 名古屋外国語大学, その他部局等, 学長 (00122359)
|
研究分担者 |
林 良児 名古屋外国語大学, 外国語学部, 教授 (40123327)
甲斐 清高 名古屋外国語大学, 外国語学部, 教授 (50367835)
梅垣 昌子 名古屋外国語大学, 外国語学部, 教授 (60298635)
望月 哲男 中央学院大学, 現代教養学部, 教授 (90166330)
番場 俊 新潟大学, 人文社会科学系, 教授 (90303099)
越野 剛 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 助教 (90513242)
野谷 文昭 名古屋外国語大学, 外国語学部, 教授 (60198637)
諫早 勇一 名古屋外国語大学, 外国語学部, 名誉教授 (80011378)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
13,520千円 (直接経費: 10,400千円、間接経費: 3,120千円)
2019年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2017年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
|
キーワード | ドストエフスキー / カタストロフィ / 危機 / ロシア正教 / 黙過 / カラマーゾフの兄弟 / 表象文化 / テロリズム / 『カラマーゾフの兄弟』 / 終末 / 終末論 / 小説の危機 / 悲劇 / 全体主義 / 創造的リメイク / ロシア文化 / 表象文化論 / 非寛容 |
研究成果の概要 |
20 世紀以降の現代においてドストエフスキー文学のもつ真の現代性とは何か。私たちは、この問題意識を共有しながら、基軸となるテーマを「カタストロフィ」(または危機)観念に据え、主に4つの観点(歴史観点、宗教的観点、批評的観点、創作的観点)から検討した。さらに、ドストエフスキーの文学が、現代の世界文学および芸術文化全般(映画、音楽、美術、演劇)にどのような影響をもたらし、どのような創造的リメイクを生んだかを個別具体的に明らかにした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
19世紀ロシアの作家ドストエフスキーに対する関心は、20世紀に入ってから世界的な広がりを見せ、多くの優れた作家、芸術家に絶大な影響をもたらした。その影響の原動力となったのは、人間精神の危機はもとより、人類の運命に対する予言的な洞察力にあった。その影響力は、文学のジャンルそのものの危機が叫ばれる21世紀の現在においても奇跡的な広がりを見せつつある。とりわけ、世界の表象文化全般における幅広い受容には、将来における文学の再生に大きな期待を抱かせるものがある。本研究のなかでも、表象文化との関連をめぐる一連の成果は、その意味できわめて大きな社会的意義を有すると考える。
|