研究課題/領域番号 |
17H02347
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
英語学
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研究機関 | 上智大学 |
研究代表者 |
福井 直樹 上智大学, 言語科学研究科, 教授 (60208931)
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研究分担者 |
酒井 邦嘉 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (10251216)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
19,630千円 (直接経費: 15,100千円、間接経費: 4,530千円)
2020年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2017年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
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キーワード | 併合 / 入れ子依存 / 交差依存 / fMRI / 言語野 / 前頭葉 / 素性の平衡分布 / マルチリンガル / 神経膠腫 / 機能結合 / 記憶想起 / 第2言語獲得 / 言語学 / 言語脳科学 / 線形順序 / 左右関係 |
研究成果の概要 |
人間の言語能力が作り出す言語表現は、単に終端要素が右から左に線状に並んでいるだけでなく、不可視の抽象的階層構造と内在的に結びついている。この抽象的構造の特性を正確に理解しないかぎり、人間の言語能力の本質を把握することはできない。この認識は、理論言語学においては確立した定説になっているが、言語学外の分野、特に言語の脳科学や自然言語処理においてはほとんど定着していない。本研究は、斬新な理論的仮説および巧妙な神経科学的実験をもってして、言語の階層構造およびそれを生成する操作の本質に迫ろうとしたものであり、言語能力が許さない人工的依存関係では、左脳の言語野を十分に賦活できないことを初めて明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
人間言語が単なる「単語の列」であるという常識を覆し、言語の背景には抽象的な構造を作り出す能力が存在するという事実を科学的に実証することにより、人間の言語能力の本質に迫り、また「人間の本性」の科学的理解にも貢献できた。さらには、正しい科学的理解に基づく言語教育、人工知能による自然言語処理に対しても道を拓くことになったと言えよう。
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