研究課題/領域番号 |
17H02377
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
史学一般
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研究機関 | 明治大学 (2019-2020, 2022) 武蔵大学 (2017-2018) |
研究代表者 |
高橋 一樹 明治大学, 文学部, 専任教授 (80300680)
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研究分担者 |
小口 雅史 法政大学, 文学部, 教授 (00177198)
千葉 敏之 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (20345242)
坂上 康俊 九州大学, 人文科学研究院, 教授 (30162275)
岡崎 敦 九州大学, 人文科学研究院, 教授 (40194336)
加納 修 名古屋大学, 人文学研究科, 教授 (90376517)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
16,120千円 (直接経費: 12,400千円、間接経費: 3,720千円)
2020年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2019年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2018年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2017年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
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キーワード | 書簡形式文書 / 比較 / 中世 / 比較史料 / コミュニケーション / 書簡 / 儀礼 / 書簡体文書 / 地方領邦君主 / 書簡集 / 書簡作成術 / 統治 / 文書学 / 比較史 |
研究成果の概要 |
中世の日本と西欧における支配階層の文書実践では、書簡形式の繁茂という共通した現象がみられる。本研究では、その動態の日欧間における異同を史料学的および歴史学的に分析した。書簡をめぐる学的体系と史料類型での位置づけ、伝来形態、リテラシーなどが決定的に相違する一方で、書簡形式文書の生成と機能に関する比較で共有すべき分析視角が得られた。多様なコミュニケーション手段のなかで書簡が選択される条件、さらには「書簡の文書化」と「文書の書簡化」からなる2つのベクトルと両者の関係性である。また、書簡を作成する知識・情報の体系化とその可視化についても、階層差や地域差を視野に入れた比較材料となることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
国内外の日欧中世史料研究者による書簡形式文書の原本調査と即物的な議論を日欧で計5回実施するとともに、その成果をふまえた国際シンポジウムを開催した。これらを通じて、日本と西欧とで別々に進められてきた書簡形式文書研究の交流と論点の共有、さらには史料の即物的な観察による情報の抽出方法と意味づけについての相互参照や応用をはかり、日欧それぞれの書簡形式文書をめぐる学的状況を相対化することができた。研究成果は学術論文集にまとめて令和6年(2024)に刊行するとともに、その巻頭では鮮明なオリジナル史料の図版を多くもちいて、基本事項の解説を加え、日欧中世の書簡形式文書に関する小図録を意図した口絵を付載する。
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