研究課題/領域番号 |
17H02381
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
史学一般
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研究機関 | 公益財団法人東洋文庫 |
研究代表者 |
三浦 徹 公益財団法人東洋文庫, 研究部, 研究員 (00199952)
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研究分担者 |
五十嵐 大介 早稲田大学, 文学学術院, 准教授 (20508907)
林 佳世子 東京外国語大学, その他部局等, 学長 (30208615)
磯貝 健一 公益財団法人東洋文庫, 研究部, 研究員 (40351259)
大河原 知樹 公益財団法人東洋文庫, 研究部, 研究員 (60374980)
大月 康弘 一橋大学, 大学院経済学研究科, 教授 (70223873)
岸本 美緒 公益財団法人東洋文庫, 研究部, 研究員 (80126135)
高橋 一樹 明治大学, 文学部, 専任教授 (80300680)
近藤 信彰 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 教授 (90274993)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
14,170千円 (直接経費: 10,900千円、間接経費: 3,270千円)
2020年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2019年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2017年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | 寄進 / ワクフ / 都市 / イスラム / 慈善 / 宗教施設 / 相続 / 比較 / イスラーム / 家族 / 公益 / 比較史 / 比較研究 / 生死 / 宗教 / 金融 / 所有 / 契約 / 市場 |
研究成果の概要 |
自己の財産を他者に寄付・寄進するという行為は、古代から世界の諸地域に広くみられる行為であり、とりわけ中近世の時代に盛行した。本研究では、海外の寄進研究のグループと連携して国際研究集会を開催し、イスラームのワクフを基点としつつ、ヨーロッパ、中東、中央アジア、南アジア、東南アジア、中国、日本の寄進と比較することによって、その目的、受益者、管理運営、社会的効果の異同を分析した。いずれの地域においても、個人的動機(善行・救済、名声、墓所、財の継承)と社会的利益(宗教・社会施設、慈善、経済インフラ)の要因が確認され、両者が混淆していることーー利己的であり利他的であるところが寄進の原動力となっていた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
フランス、ドイツ、アジアの寄進研究グループと連携して5回の国際研究集会を開催し、地域・時代を横断しつつ、観点を共有した比較研究を行った。ヨーロッパの研究グループがカバーできていなかった、中国および日本の寄進研究を提示することで、ワクフと日本中世の寄進の近似性(家族への財の継承)、中国とヨーロッパ・イスラーム(一神教世界)の自他の観念の違いなど、新たな論点を発見できた。現在イスラームのワクフ制度は公益財団の形をとって復活しており、寄付や互助のあり方は人類史を通貫する問題である。 研究成果は、国際学術誌で発表するとともに、英文論集を公刊する予定で、国内の学術誌や図書においても広く成果を公表している。
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