研究課題/領域番号 |
17H02384
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本史
|
研究機関 | 一橋大学 |
研究代表者 |
石居 人也 一橋大学, 大学院社会学研究科, 教授 (20635776)
|
研究分担者 |
阿部 安成 滋賀大学, 経済学部, 教授 (10272775)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
7,150千円 (直接経費: 5,500千円、間接経費: 1,650千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
|
キーワード | 日本史 / 近現代史 / ハンセン病 / 隔離 / 療養 / 生 / 伝染病/感染症 / covid-19 / 現場 / 展示 / 療養所 |
研究成果の概要 |
本研究では、国立療養所大島青松園・沖縄愛楽園などで史料調査や聞きとりをおこない、療養所という現場で、現場から、療養者の生をめぐる歴史と現在について考察した。 おもな成果は、①大島に残る写真や図書を子細に分析し、②新設の社会交流会館の歴史展示と図書室に研究成果をフィードバックするとともに、③沖縄での共同研究では、病身で沖縄にわたって病者のコミュニティを築いた青木恵哉と草創期愛楽園の歴史像を再考した。また、④学芸員や研究者との議論によって、現場での展示表現や現場からの歴史叙述の可能性と課題を探り、⑤covid-19を念頭におきつつ、伝染病や感染症とむきあう人や社会のあり方を歴史的に問いなおした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、従来のハンセン病をめぐる歴史研究のなかでは、抑圧や人権侵害といった「大きな物語」の前で見過ごされ、あるいは描き漏らされがちだった、病者・療養者の生の多面的ないし多様なありようをみつめ、描くことで、隔離・療養をめぐる歴史と現在とをとらえなおした点にある。 社会的意義は、国立療養所大島青松園内に新設された「史跡めぐり」パネルや社会交流会館の展示室・図書室の整備に、調査・研究の成果をフィードバックし、現場における史料の展示や活用のあり方、療養所の歴史と現在を考える機会のつくり方などを検討した点にある。また、現場から離れた東京での市民講座などでも、調査・研究の成果を発信した。
|