研究課題/領域番号 |
17H02402
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
アジア史・アフリカ史
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研究機関 | 国士舘大学 |
研究代表者 |
前川 和也 国士舘大学, イラク古代文化研究所, 研究員 (60027547)
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研究分担者 |
川瀬 豊子 大阪樟蔭女子大学, 学芸学部, 客員研究員 (10195092)
寺村 裕史 国立民族学博物館, 人類文明誌研究部, 准教授 (10455230)
森 若葉 同志社大学, 研究開発推進機構, 共同研究員 (80419457)
春田 晴郎 東海大学, 文化社会学部, 教授 (90266354)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
11,700千円 (直接経費: 9,000千円、間接経費: 2,700千円)
2019年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2017年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
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キーワード | イラン / メソポタミア / 楔形文字資料 / イラン国立博物館 / 3Dモデル / スサ / エラム / アンシャン / アンシャン(テル・マルヤン遺跡) / 古代イラン / 楔形文字文書 / 歴史地理学 / バビロニア / 粘土板文書 / 楔形文字 / フジスタン / レンガ碑文 |
研究成果の概要 |
本研究ではバビロニア楔形文字資料、イラン国立博物館蔵文書を主資料とし、考古発掘成果も参照しつつ、古代イラン―バビロニア世界の関係が分析された。 本研究での諸発見(前3千年紀末バビロニアの南西イラン制圧、2千年紀前半アンシャンでのバビロニア起源書記文書の存在、前13世紀スサと他都市間の緊張など)はイラン国立博物館刊行の前川編研究書で報告される。博物館蔵レンガ碑文解析を実施し、成果を公刊した。また表面摩耗が激しいアンシャン出土文書を3Dモデル化して、文字サインを読解した。粘土板を「掘込む」楔形文字解析に3Dモデルの有用性を証明できた。本研究によるイラン各地の遺跡調査の成果も上記研究書で公刊される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ウル第3王朝によるフジスタン支配の歴史事実の確定、前2千年紀前半アンシャンにおける書記養成テキストの発見など、本プロジェクトはバビロニアとイランの相関について多くの新発見をなしえた。これらの成果は、ペルシア語訳を付してイラン国立博物館により英文公刊される。また我々は同博物館蔵レンガ碑文群を公刊し、碑文の形式分類法について重要な寄与を行った。このように本プロジェクトはイラン国立博物館の全面的な協力のもとに実施しえた。現在の国際情勢のもと対イラン文化交流にはさまざまな阻止要因があるが、本プロジェクトは困難を克服したのであり、日本―イラン文化交流史において高評価される作業であると自負している。
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