研究課題/領域番号 |
17H02407
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ヨーロッパ史・アメリカ史
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
佐藤 昇 神戸大学, 人文学研究科, 准教授 (50548667)
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研究分担者 |
吉田 俊一郎 慶應義塾大学, 文学部(三田), 講師(非常勤) (00738065)
上野 愼也 共立女子大学, 文芸学部, 教授 (60733871)
葛西 康徳 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 教授 (80114437)
齊藤 貴弘 愛媛大学, 法文学部, 准教授 (80735291)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,030千円 (直接経費: 13,100千円、間接経費: 3,930千円)
2020年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2017年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
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キーワード | レトリック / 古代ギリシア / 西洋古代史 / 民主政 / アテナイ / 法 / 修辞 / 演説 / 西洋古典 / 古典期 / 歴史 / アテナイ民主政 / 司法 / 文学 / 修辞学 / 古代史 / 弁論 / 社会 / ギリシア史 / 法廷 |
研究成果の概要 |
古典期アテナイの法廷弁論に用いられた修辞の実践的機能について分析し、討議的民主政を成立せしめた演説文化の特性を具体的に明らかにできた。(1)古典期アテナイの修辞技法が、実践の「場」、すなわち民会や法廷、あるいは演説する立場に応じて、異なる演説技法を用いる文化が発達していたことが明らかとなった(2)法廷演説のナラティヴにおいて、同時代の宗教的実践や社会的背景などが、文脈に即して影響を与えていることが具体的に明らかとなった。(3)演説者自身の人格提示あるいは訴訟相手の人格攻撃に加え、関連する人物に関する性格描写にも、状況に応じた一定の傾向が見られ、陪審員説得に重要であることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
旧来、古典期アテナイの民主政は権力関係や民主的な制度から分析されることが多かった。これに対し、本研究では法廷弁論の実践的修辞戦略を分析することで、従来にはない角度からアテナイ民主政の実態に迫り、民主政が実際にはいかに機能していたのかを明確にすることができた。この学術的成果を口頭報告、論文、研究書を通じて発表した他、関連する啓蒙書、翻訳書などを公刊することで広く社会還元を行った。
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