研究課題/領域番号 |
17H02419
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
考古学
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研究機関 | 大手前大学 |
研究代表者 |
森下 章司 大手前大学, 総合文化学部, 教授 (00210162)
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研究分担者 |
黄 暁芬 東亜大学, 人間科学部, 教授 (20330722)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
7,540千円 (直接経費: 5,800千円、間接経費: 1,740千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 漢代 / 神仙思想 / 銅鏡 / 画像 / 図像分析 / 道教 / 図像資料 / 画像石 / 地域性 / 四川 / 画像磚 / 山東 / 考古学 / 図像 / 墳墓 / 漢墓 / 祠堂 / 画像資料 |
研究成果の概要 |
画像石や銅鏡など漢代の豊富な神仙図像を基本資料として、実地調査に基づき、地域による違いに留意した変遷過程を考古学的な手法で検討した。前漢後期に宮廷で成立した西王母・東王父像という造形資料を媒介として、後漢代に神仙思想は広い階層に普及してゆく。その中で、方位概念に基づく世界の調和の象徴、来世観とのかかわり、不老長寿ほかなど現世的な利益の希求など、漢代のひとびとの願いや信仰と深く結びつき、多様な展開を遂げる。年代・地域性分析を基礎とし、図像の歴史的変遷過程を把握することで、神仙思想が漢代社会で果たした役割を明らかにすることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
地域の違いや年代による変遷の把握を得意とする考古学的な分析を活用して、これまで漢代全体を一括のものとして捉えがちであった神仙思想について、歴史的な変遷過程として新たなモデルを提示したことが本研究の大きな特色である。 後漢後半においては山東、四川など地域ごとに図像の違いが拡大していることを資料に基づいて具体的に示し、それぞれの地域において神仙思想が果たした役割、地域社会との関りの違いを反映するものと考えた。漢代の社会変化と関連をもって発展し、中国の信仰の基礎をなす神仙思想のダイナミックな変遷過程を明らかにした。
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