研究課題/領域番号 |
17H02436
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
文化人類学・民俗学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
中川 尚史 京都大学, 理学研究科, 教授 (70212082)
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研究分担者 |
上野 将敬 近畿大学, 総合社会学部, 講師 (30737432)
中道 正之 大阪大学, 人間科学研究科, 教授 (60183886)
下岡 ゆき子 帝京科学大学, 生命環境学部, 准教授 (70402782)
杉浦 秀樹 京都大学, 野生動物研究センター, 准教授 (80314243)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
14,430千円 (直接経費: 11,100千円、間接経費: 3,330千円)
2020年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2019年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2018年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2017年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
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キーワード | ニホンザル / 社会的慣習 / 発達 / 長期変動 / 代替行動 / 群間変異 / 文化 / 霊長類 / 抱擁行動 / 個体群間変異 / 社会行動 / 映像資料 / 抱擁 / 代替 / 個体群内変異 / 個体発生 / 文化人類学 / 民俗学 / 行動学 / 動物 |
研究成果の概要 |
本研究課題はニホンザルの社会行動の文化を、インテンシヴ、エクステンシヴ、両方のアプローチから明らかにすることを目的として実施した。前者については、屋久島でみられる抱擁行動についてその発達を明らかにするとともに、抱擁の見られない勝山のみならず、見られる金華山でも抱擁を伴わないガーニーという音声とリップスマックという表情による代替行動が認められた。また、金華山では抱擁行動の頻度に長期変動があることが分かった。後者については、屋久島において抱擁行動の頻度に群間変異が認められることが明らかになった。さらに、アンケート調査により社会行動の個体群変異を広く抽出し、文化的変異の可能性がある行動が抽出できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ヒト以外の霊長類の文化は、チンパンジーの道具使用の文化に象徴されるように物質文化に焦点が当てられてきた。他方、ヒトの文化では同じく注目されている挨拶に象徴される社会行動の文化については、最近その研究は端緒についたばかりである。本研究では、抱擁というニホンザルの社会行動の文化を、その発達、代替行動、長期変動、同一個体群内群間変異など、多様な側面から明らかにした。
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