研究課題/領域番号 |
17H02444
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎法学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
鮎京 正訓 名古屋大学, 法学研究科, 名誉教授 (40126826)
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研究分担者 |
國分 典子 法政大学, 法学部, 教授 (40259312)
島田 弦 名古屋大学, 国際開発研究科, 教授 (80410851)
中村 真咲 名古屋経済大学, 経営学部, 教授 (50402392)
瀬戸 裕之 新潟国際情報大学, 国際学部, 准教授 (90511220)
牧野 絵美 名古屋大学, 法学研究科, 講師 (00538225)
傘谷 祐之 名古屋大学, 法学研究科, 特任講師 (70843704)
KUONG TEILEE 名古屋大学, 法政国際教育協力研究センター, 准教授 (80377788)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
15,600千円 (直接経費: 12,000千円、間接経費: 3,600千円)
2019年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2018年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2017年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
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キーワード | 立憲主義 / ASEAN人権宣言 / ASEAN憲章 / 憲法裁判所 / 比較法 / 人権保障 |
研究成果の概要 |
本研究は、2015年12月に発足したASEAN共同体のもとで、ASEANのいくつかの国々では近代立憲主義とは異質の憲法原理が支配しており、それを”異形な”憲法像と呼び、その具体的な内容と背景を研究することを主題とした。本研究では、ASEAN各国の憲法の翻訳とともに憲法制定過程を具体的に検証する作業を行なってきた。ところが、ミャンマーのクーデターの発生、中国の香港、新疆ウイグル自治区への強権政治、ロシアのウクライナ侵攻をつうじて、本研究で仮説的に”異形”と形容したものの姿が、はっきりと示されてきた。それは、明確に、”反立憲主義、反民主主義”の憲法像の新たな登場として特色づけられるものであった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本の憲法研究においては、欧米諸国を中心とする研究が支配的であり、近代立憲主義や人権尊重とは異なる憲法原理持つ国々の研究は、単に”遅れた”国の現象と捉えられ、いずれは近代立憲主義へと向かうものであるという想定のもとで、考察されてきた。本研究のメンバーは、ベトナム、ラオス、カンボジア、ミャンマーなど、日本の憲法学界では取り組んでこなかったASEAN地域の憲法像を本格的、専門的に追求しており、その点で本研究は、学術研究上の際立った独自性を有している。加えて、ASEAN諸国へ、日本のローファームをはじめとして多くの企業もビジネス展開を行なっており、これらに正確な憲法知識を提供することができる。
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