研究課題/領域番号 |
17H02499
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
理論経済学
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研究機関 | 関西学院大学 |
研究代表者 |
池田 新介 関西学院大学, 経営戦略研究科, 教授 (70184421)
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研究分担者 |
平田 憲司郎 神戸国際大学, 経済学部, 准教授 (70423209)
小島 健 創価大学, 経済学部, 准教授 (60754827)
犬飼 佳吾 明治学院大学, 経済学部, 准教授 (80706945)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
18,330千円 (直接経費: 14,100千円、間接経費: 4,230千円)
2021年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2020年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2019年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2017年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
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キーワード | セルフコントロール / 時間選好 / 現在バイアス / ストレス / 疲労 / 意志力 / 奢侈財 / 劣等財 / 不正 / 誘惑 / リスク / リスク選好 / 消費 / マクロ動学 / 行動経済学 / 貯蓄 / 割引 / 経済学 / 理論経済学 |
研究成果の概要 |
本研究の第1の成果として、二重自己理論の観点からセルフコントロールと意思決定の関係についての知見を整理した(池田, 2019)。第2に、セルフコントロールとそれを可能にするメンタルな資源(意志力)の動学的相互依存関係を明示した動学的効用最大化モデルを構築し、メンタルな疲労が消費者のセルフコントロールと時間選好率形成にどのように影響するかを明らかにした(Ikeda and Ojima, 2021)。第3に、新型コロナウィルス感染症の蔓延がメンタルストレスなどを通じて人々のリスク態度にどう影響したかをパネル調査で明らかにした(Ikeda, Yamamura, and Tsutsui, 2020)。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来の研究では、意思決定者のセルフコントロールの限界が現在バイアス(双曲割引)とよばれる特定の割引モデルの形で外生的・固定的にモデル化されるのに止まっていて、セルフコントロールの問題を消費選択理論のなかにどのように組み込み、それがどのような理論的・政策的含意をもつのかについては十分に議論されてこなかった。本研究成果の学術的意義は、この問題を克服し、誘惑に対するセルフコントロールの限界を明示的に取り入れた新しい消費選択モデルを開発した点にある。あわせて急性ストレスが人々のセルフコントロールを劣化させるメカニズムを理論と実証の両面から明らかにしたことは、社会政策を設計するうえで重要な意義をもつ。
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