研究課題/領域番号 |
17H02570
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経営学
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
淺羽 茂 早稲田大学, 商学学術院(経営管理研究科), 教授 (60222593)
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研究分担者 |
山野井 順一 早稲田大学, 商学学術院, 准教授 (20386543)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
12,610千円 (直接経費: 9,700千円、間接経費: 2,910千円)
2020年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
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キーワード | ファミリー企業 / 中小企業 / 事業承継 / 後継者特性 / リスクテイキング / 同族企業 / 経営者の心理的特性 / 後継者 / リスク選好 / 質問票調査 / 起業家行動 / リスク行動 / 経営学 |
研究成果の概要 |
本研究では、現経営者、承継候補者の心理的特性や両者の関係性と事業承継プロセスについて、2回の質問票調査を行った。また、同族企業数社に対して事業承継についてインタビュー調査も行った。心理的特性と事業承継については分析中であるが、研究開発投資を行った(長期的存続を重視する)企業、十分な準備期間の確保や(金融機関など)親族外人物による関与という事業承継のための課題を認識している企業は、後継者を決定する可能性が高いことが示された。また、事業承継は、承継者が新しい視点を持ち込み、企業変革を行う良い機会であり、旧世代との建設的な議論を通じて自社の強みや価値を再確認することが肝要であることが観察された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ほとんどがファミリー企業である中小企業は、日本経済において高いプレゼンスを示しているが、全体の3割に当たる企業が後継者不在で、事業承継が深刻な問題となっている。本研究は、事業承継を実現するための課題や承継者が決まっている企業の特性を明らかにし、事業承継の問題に対する対処法を提示している。 また、ファミリー企業は、従来の事業やビジネスモデルを継続するがゆえに企業変革を達成しにくいと考えられるが、本研究は、事業承継が企業変革の良い機会であり、世代間での建設的な議論を通じて自社の強みを再確認することが、企業変革を進めるにあたって肝要であることを示した。
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