研究課題/領域番号 |
17H02584
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
野上 元 筑波大学, 人文社会系, 准教授 (50350187)
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研究分担者 |
西村 明 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 准教授 (00381145)
柳原 伸洋 東京女子大学, 現代教養学部, 准教授 (00631847)
蘭 信三 大和大学, 社会学部, 教授 (30159503)
渡邊 勉 関西学院大学, 社会学部, 教授 (30261564)
福間 良明 立命館大学, 産業社会学部, 教授 (70380144)
山本 昭宏 神戸市外国語大学, 外国語学部, 准教授 (70644996)
木村 豊 大正大学, 心理社会学部, 専任講師 (70769059)
一ノ瀬 俊也 埼玉大学, 人文社会科学研究科, 教授 (80311132)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
16,380千円 (直接経費: 12,600千円、間接経費: 3,780千円)
2021年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2020年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2019年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2018年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2017年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
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キーワード | 戦争社会学 / 戦争と社会 / 戦争体験 / 戦争の記憶 / 軍事社会学 / 新しい戦争 / 自衛隊 / 社会意識 / 戦争 / 戦争史 / アジア太平洋戦争 |
研究成果の概要 |
5年間の共同研究により、「戦争と社会」というテーマで研究するための基盤を構築した。それは、歴史学・社会学・文学・宗教学を横断した人文社会科学の学際的領域「戦争社会学」である。具体的には、第一に、これまで膨大に蓄積されてきたアジア・太平洋戦争研究の問題設定をいくつかの現代的テーマに沿って俯瞰し直す作業を進めた。第二に、それらをより広い戦争史や比較によって相対化する理論的視座を確保した。第三に、それらを現在の戦争や軍事の問題と接続するために軍事社会学を批判的に吟味し、その導入にあたっての注意点を明確にした。第四に、本研究が寄与することになる当該テーマをめぐる社会意識の調査を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
既存研究を整理するために分野別動向紹介を年に1編ずつ公刊した。またアジア・太平洋戦争を相対化する視座の確保のための作業「戦争史記述の社会学的規準」を完結させた。また、さらに現在の軍事や戦争を捉える視座として、日本でまだ紹介があまり進んでいるとはいえない軍事社会学の視座、とくに「ポストモダン・ミリタリー」論の批判的検討を試みた。また、ウクライナ侵攻直前・直後にインターネット社会意識調査を実施し、過去を参照しつつ現実に起こってしまった戦争に直面する人々の意識の揺れを明らかにした。これらにより、過去の研究の蓄積を受け継ぎながら現代の戦争研究を進める研究遂行・成果発信の基盤を創り上げることができた。
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