研究課題/領域番号 |
17H02595
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 桃山学院大学 (2019) 和歌山県立医科大学 (2017-2018) |
研究代表者 |
本郷 正武 桃山学院大学, 社会学部, 准教授 (40451497)
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研究分担者 |
蘭 由岐子 追手門学院大学, 社会学部, 教授 (50268827)
宇田 和子 高崎経済大学, 地域政策学部, 准教授 (90733551)
佐藤 哲彦 関西学院大学, 社会学部, 教授 (20295116)
佐藤 嗣道 東京理科大学, 薬学部薬学科, 講師 (50305950)
種田 博之 産業医科大学, 医学部, 講師 (80330976)
中川 輝彦 熊本大学, 大学院人文社会科学研究部(文), 教授 (10440885)
中塚 朋子 就実大学, 人文科学部, 准教授 (50457131)
藤田 景子 静岡県立大学, 看護学部, 准教授 (60587418)
藤吉 圭二 追手門学院大学, 社会学部, 教授 (70309532)
本田 宏治 東洋大学, 社会学部, 准教授 (20516900)
松岡 一郎 松山大学, 薬学部, 教授 (40157269)
松原 千恵 奈良女子大学, 国際交流センター, 特任助教 (80814368)
山田 富秋 松山大学, 人文学部, 教授 (30166722)
吉武 由彩 福岡県立大学, 人間社会学部, 講師 (70758276)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
16,770千円 (直接経費: 12,900千円、間接経費: 3,870千円)
2019年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 7,150千円 (直接経費: 5,500千円、間接経費: 1,650千円)
2017年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
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キーワード | 薬害 / HIV/AIDS / 被害者 / 被害 / HIV / 連帯 / 血友病 / 薬害教育 |
研究成果の概要 |
薬害概念がきわめて日本の文脈に依存した固有のものであることを、薬害エイズ問題を中心事例に、日本と初期条件が近い英国などとの比較から明らかにした。その特質は、サリドマイドやスモン、肝炎といった異なるイシューの被害者たちを「薬害被害者」として連帯させる機能に加え、原疾患である血友病や障害など従来の連帯との「切り離し」を促す点にある。さらに、公害訴訟運動の社会的背景から薬害概念が提示された点も指摘でき、今後の調査研究課題となった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
英国など海外事例との比較から、薬害概念が日本に特有の概念であること、個別の医薬品による集合的健康被害を「薬害」と名指す社会的背景を公害問題や個々の患者組織の活動から明らかにした。これまでにも社会学や薬学での薬害定義や分析・検討はおこなわれているが、イシュー横断的かつ通史的な独自の薬害研究となっている。加えて、現在編集中の初学者向けテキスト『薬害と現代社会(仮題)』により、薬害教育をさらに推進することが可能となる。
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