研究課題/領域番号 |
17H02621
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会心理学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
竹澤 正哲 北海道大学, 文学研究院, 教授 (10583742)
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研究分担者 |
堀田 結孝 帝京大学, 文学部, 准教授 (90725160)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,030千円 (直接経費: 13,100千円、間接経費: 3,930千円)
2020年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2019年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2017年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
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キーワード | 社会規範 / 学習 / 進化 / 文化的集団淘汰理論 / 機能主義 / 強化学習 / 協力 / 協力の進化 / 規範の内面化 / 罰 / 文化進化 / 帰納的学習 / 計算論モデル / 規範 / 進化ゲーム理論 |
研究成果の概要 |
社会規範とは、社会の中に存在する暗黙のルールの体系である。規範の発生と維持を理解することは、社会科学における中心的課題であり、規範の発生は行動を戦略として定義した進化ゲーム理論モデルを用いて説明されてきた。本研究は遺伝子と文化の共進化と呼ばれる理論的枠組に準拠し、規範を獲得し内面化する心の性質の進化と、そのような心の性質を持つ行為者の社会において、社会規範が獲得・維持されるプロセスを、2つの理論研究および2つの実験研究によって検討した。その結果、学習というマイクロなメカニズムが規範の獲得維持において果たす役割を実証した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
規範内面化という概念は、社会化という概念と共に、社会における人間像を理解する上で、社会科学において重要な役割を果たしている。遺伝子と文化の共進化は、自然科学の一部である生物学の観点から人間の社会性を分析するための枠組みであるが、社会科学における人間像と、自然科学における人間像の間にはある種のギャップが存在している。本研究は、規範内面化とそれを支える心理プロセスに注目し、その進化を問うことによって、自然科学と社会科学の架橋を試みたものであり、その点において大きな意義を持っている。
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