研究課題/領域番号 |
17H02629
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育心理学
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研究機関 | 埼玉大学 |
研究代表者 |
首藤 敏元 埼玉大学, 教育学部, 教授 (30187504)
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研究分担者 |
樟本 千里 岡山県立大学, 保健福祉学部, 講師 (10413519)
利根川 智子 東北福祉大学, 教育学部, 准教授 (40352546)
上岡 紀美 仙台白百合女子大学, 人間学部, 准教授 (00582529)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
9,360千円 (直接経費: 7,200千円、間接経費: 2,160千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2018年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 道徳発達 / 対人葛藤 / 攻撃行動 / 道徳的不活性化 / 心の理論 / 社会的認知 / 共感 / 道徳的感情 / 自己調整 / 親の養育スタイル / 道徳的判断 / 道徳的洞察 / 社会的領域理論 / 認知の歪み / いじめ / 多面的対人葛藤 / 道徳教育 / 幼児教育 / 家庭教育 / 教育系心理学 |
研究成果の概要 |
本研究は、多面的対人葛藤場面から道徳的逸脱の要素を見抜き、判断と行動につなげる社会的認知のプロセスを道徳的洞察と定義した。そして、道徳的洞察には道徳的概念の活性化と不活性化の両方の社会的認知プロセスが関係すると仮定し、それらの社会的認知の発達的特徴について、幼児から成人までを対象にした15種類の調査を実施した。結果の総合的な考察により、道徳的洞察という社会的認知のプロセスは道徳的概念自体とともに発達し、パターン化されることで人格的要因として変容していくといったモデルを作成し、今後の道徳発達と教育に関する心理学的な研究課題を提示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は道徳的概念の活性化をもたらす要因が他者の感情への焦点づけであり、その初期発達には大人の共感的コミュニケーションを活かした関わり方が関係することを示した。また、青年期以降の道徳的不活性化には3つの側面があり、道徳的に歪んだ「正当化」が歪んだパーソナリティと関連すること、歪んだ「正当化」は対人援助の経験とその内省により変容することを示した。これらの成果は、道徳発達のプラスの側面をより明確に説明できるようになっただけでなく、攻撃行動とその傍観、さらには反道徳的なパーソナリティをも説明可能になることを示唆する。道徳発達に関する教育心理学研究と教育実践にとって有意義な示唆をもたらしたといえる。
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