研究課題/領域番号 |
17H02645
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床心理学
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研究機関 | 武蔵野大学 |
研究代表者 |
中島 聡美 武蔵野大学, 人間科学部, 教授 (20285753)
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研究分担者 |
白井 明美 国際医療福祉大学, 医療福祉学研究科, 准教授 (00425696)
竹林 由武 福島県立医科大学, 医学部, 助教 (00747537)
伊藤 正哉 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 認知行動療法センター, 室長 (20510382)
田中 英三郎 公益財団法人ひょうご震災記念21世紀研究機構, こころのケアセンター, 主任研究員 (20743040)
小西 聖子 武蔵野大学, 人間科学部, 教授 (30251557)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
16,380千円 (直接経費: 12,600千円、間接経費: 3,780千円)
2019年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2018年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2017年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
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キーワード | 複雑性悲嘆 / 遷延性悲嘆症 / 認知行動療法 / J-CGT / パイロットスタディ / 臨床心理学 / 遺族 / 介入研究 |
研究成果の概要 |
複雑性悲嘆(complicated grief)に対して、既に有効性が報告されている認知行動療法(Shear et al., 2005)を日本の臨床現場で実施しやすい形に修正した日本版複雑性悲嘆療法(Japanese version of Complicated Grief Treatment, J-CGT)を開発し、その有効性、安全性の検証を目的に、多施設で単群の前後比較試験を行った。目標症例数20例のところ、令和2年度末までに14例が登録し、6例が治療を完遂しており、複雑性悲嘆状、抑うつ症状に改善が認められた。重篤な有害事象は発生していない。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本の一般死別集団における複雑性悲嘆の有病率が2.4%と報告されており、日本の年間死者数(約130万人)から考えても、潜在的な複雑性悲嘆患者は多いことが推察されれる。近年、複雑性悲嘆はprolonged grief disorderの呼称で精神障害として位置付けられるようになった(ICD-11, 2019)ことから、精神科医療現場での治療のニーズが高まることが予想される。本研究により我々が開発した日本版複雑性悲嘆療法(J-CGT)の有効性が検証されることで、日本の精神科医療および心理臨床現場における複雑性悲嘆の治療が促進されることが期待される。
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