研究課題/領域番号 |
17H02654
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験心理学
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
佐藤 隆夫 立命館大学, 総合心理学部, 教授 (60272449)
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研究分担者 |
妹尾 武治 九州大学, 芸術工学研究院, 准教授 (40546181)
北岡 明佳 立命館大学, 総合心理学部, 教授 (70234234)
森川 和則 大阪大学, 人間科学研究科, 教授 (70312436)
蒲池 みゆき 工学院大学, 情報学部(情報工学部), 教授 (70395101)
天野 薫 国立研究開発法人情報通信研究機構, 脳情報通信融合研究センター脳情報通信融合研究室, 主任研究員 (70509976)
北崎 充晃 豊橋技術科学大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (90292739)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
16,250千円 (直接経費: 12,500千円、間接経費: 3,750千円)
2020年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2019年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2017年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
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キーワード | モナリザ効果 / 形の恒常性 / 奥行き知覚 / 顔知覚 / 視覚 / 知覚 / 立体視 / 物体視 / 視知覚 / 物体知覚 / アナモルフォシス / 立体知覚 |
研究成果の概要 |
モナリザ効果とは,絵画に描かれた人物が斜めから見ても正対して知覚される現象である.この現象では,絵の表面と,描かれた人物の間に傾き知覚の乖離が生じ,手がかり間の相互作用,物体の空間的表現の多重性が生じる.本研究では,そうした点を,形の恒常性の崩壊過程,「顔らしさ」に対する依存性,肖像画を構成する各部分に分布する両眼視差の効果等を通じて検討した.その結果,モナリザ効果の生起にあたっては,両眼視差,顔の画像性手がかりが,2つの独立した過程で評価され,最終的に両手がかり系の情報が統合され,意識にのぼる顔の向き,傾きの知覚として生じるというモデルを提案するに至った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
絵画,写真など,3次元的な物体が二次元画像として描写,表現されている時には,画像表面はテクスチャのある平面であり,そこには両眼視差が稠密に存在している.にもかかわらず,モナリザ効果の生起時には,画枠,および被描写物の持つ画像的手がかりが,物理的な表面の知覚を抑制する,こうした特殊な奥行き手がかり間の相互作用の解明は,二次元表現からの3次元物体の知覚を考える上で重要な要素であり,人間の脳内の三次元表象の本質を知る手がかりとなる.
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