研究課題/領域番号 |
17H02717
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
特別支援教育
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
川合 紀宗 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 教授 (20467757)
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研究分担者 |
原 由紀 北里大学, 医療衛生学部, 准教授 (50276185)
小林 宏明 金沢大学, 学校教育系, 教授 (50334024)
酒井 奈緒美 国立障害者リハビリテーションセンター(研究所), 研究所 感覚機能系障害研究部, 研究室長 (60415362)
宮本 昌子 筑波大学, 人間系, 教授 (70412327)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,680千円 (直接経費: 13,600千円、間接経費: 4,080千円)
2021年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2020年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2019年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2018年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2017年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
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キーワード | 吃音 / 思春期 / 包括的評価 / 当事者の意識 / 支援内容 / 通級による指導 / 高校生 / プレサービス / インサービス / 調査項目の選定 |
研究成果の概要 |
本研究では、多面的・包括的吃音評価ツールであるCALMS評価尺度を活用し、吃音のある成人や中高生を対象に実施した。結果、発話場面や学校の生活場面に対する苦手意識が強いこと、自身の吃音に対する思いや悩みと評価結果が一致していることが確認された。また、吃音のある思春期の生徒や成人を対象に、吃音支援の長所と短所について尋ねたところ、専門的な支援、個別指導、グループ指導の重要性が長所として示された。一方、短所としては、時間的制約が大きな課題として挙げられた。これらの情報を基に、プレ・インサービス研修プログラム案を作成・実施したところ、特に知識やスキルの獲得に関する項目について顕著な効果が認められた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
吃音のある児童生徒は、学校や社会生活上でさまざまな困難に直面している。本研究がその現状を明らかにすることで、教育関係者や関係機関に対して吃音者への適切な指導支援の必要性を喚起し、社会的な課題解決に貢献する。また、思春期における吃音支援の重要性について明らかすることで、吃音のある生徒の学校生活の質の向上や二次障害の予防につながる。生徒の個人差を考慮した多面的・包括的評価ツール及びプレサービス・インサービス研修プログラムを開発し、効果の検証をすることで、吃音のある生徒個々のニーズに合わせた適切な指導や支援策の提案が可能となる。これにより、吃音のある生徒の自己肯定感の向上や社会参加の促進に寄与する。
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