研究課題/領域番号 |
17H02742
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ナノ材料化学
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研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
張 民芳 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 材料・化学領域, 主任研究員 (60518330)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
18,200千円 (直接経費: 14,000千円、間接経費: 4,200千円)
2019年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
2018年度: 6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2017年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
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キーワード | カーボンナノチューブ / カーボンナノ材料 / 生分解 / 免疫細胞 / 動物実験 / Carbon nanotube / Carbon nanomaterials / Biodegradation / macrophages / Enzyme / 光吸収法 / 近赤外光吸収法 / フラーレン・ナノチューブ・グラフェン |
研究成果の概要 |
カーボンナノチューブ(CNT)は堅牢な構造を持っているため、生体内で分解されにくく、実用化する際に安全上の懸念が非常に大きい。近年、CNTは酵素や免疫細胞により分解される可能性があることが報告され、CNTの生体内での安定性に関する議論が急増している。しかし、定量的な研究がなく、CNTの生分解についてはまだ不明な点が多い。本研究では、CNTの近赤外光吸収特性を活かして、細胞内と生体組織内のCNT量の測定方法を開発し、免疫細胞と実験動物を用いてCNTの生分解性能を定量的に評価した。また、CNTの生分解性能のサイズ依存性を解明し、直径が小さいCNTが大きいの方より分解されやすいことを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
CNT産業の創出に伴って、CNTが環境へ暴露し、動物や人体に吸収されて免疫組織に蓄積する可能性があり、健康への有害な影響への懸念がある。本研究では、CNTの近赤外光吸収特性を活かして、細胞内や生体組織内のCNT定量測定方法を開発した。この技術は、今研究のCNT生分解性の解明に利用できるだけではなく、CNTの安全性評価やCNTのナノメディシンへの応用研究にも役に立つ。また、CNTの生分解特性のサイズ依存性の解明は、CNTの構造特性からCNTの生分解性の予測が可能になり、特定の用途に適したCNTのタイプの選定ができ、安全性を確保したCNTの実用化に貢献される。
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