研究課題/領域番号 |
17H02752
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ナノマイクロシステム
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
梶 弘和 東北大学, 工学研究科, 准教授 (70431525)
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研究分担者 |
阿部 俊明 東北大学, 医学系研究科, 教授 (90191858)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
18,200千円 (直接経費: 14,000千円、間接経費: 4,200千円)
2019年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 7,020千円 (直接経費: 5,400千円、間接経費: 1,620千円)
2017年度: 6,760千円 (直接経費: 5,200千円、間接経費: 1,560千円)
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キーワード | ナノマイクロバイオシステム |
研究成果の概要 |
マイクロ・ナノ技術を駆使して、後眼部および前眼部組織を模倣した3次元培養モデルの構築を目指した。後眼部組織に関しては、外側血液網膜関門(BRB)モデルとして、2層式のマイクロ流路チップに、網膜色素上皮細胞層および人工脈絡膜を集積することで、両組織が相互作用可能な共培養系の作製に成功した。また、内側BRBモデルとして、マイクロ流路チップを用いて網膜微小血管の発芽系の作製を検討した。前眼部組織に関しては、角膜培養モデルに搭載可能な人工まぶたの開発を行った。リニアアクチュエータを用いて、健常者およびドライアイ患者のまばたきを模した水平運動を可能にし、摘出ブタ眼球を用いて人工まぶたの動作を確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
感覚入力の約80%が眼からの入力であるため、慢性眼疾患を罹患するとQOLが著しく低下する。また、これらの疾患は高齢者に多いため、視機能障害対策は超高齢化社会の喫緊の課題である。新しい薬剤や治療法の開発には、眼疾患の病態メカニズムを正確に理解することが必須であり、複雑で慢性的な病態を簡単に模擬できる培養モデルが極めて有用である。本研究では、後眼部および前眼部組織を模倣した3次元培養モデルの開発を通して、眼疾患治療法開発のためのプラットフォームの構築を検討した。
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