研究課題/領域番号 |
17H02762
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用物性
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研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
一柳 優子 横浜国立大学, 大学院工学研究院, 教授 (90240762)
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研究分担者 |
千本松 孝明 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (70216563)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
18,200千円 (直接経費: 14,000千円、間接経費: 4,200千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2018年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2017年度: 10,920千円 (直接経費: 8,400千円、間接経費: 2,520千円)
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キーワード | ハイパーサーミア / 微粒子 / がん治療 / ナノ医療 / 造影剤 / 磁気緩和損失 / セラノスティクス / 磁性体 / 交流磁化率 / イメージング / ナノ材料 / 磁性 / 物性実験 / MRI |
研究成果の概要 |
ナノサイズの磁性体を作製し、バルクとは異なるナノスコピック系に特徴的な磁気特性を分析した。特に複素磁化率に注目しながら磁気的性質と熱エネルギー蓄積機構を明らかにした。酸化物絶縁体に官能基を修飾する方法を確立し、がん細胞へ選択的に導入される磁気微粒子の開発を行った。官能基修飾により、毒性の低下や分散性の向上が得られることを見出した。がん温熱療法やMRIの造影剤としての可能性を示唆し、磁気微粒子の医療への応用に近づくことができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ナノサイズの磁性体を作製し、バルクとは異なる磁気特性を分析した。特に複素磁化率に注目しながら磁気的性質と熱エネルギー蓄積機構を明らかにした。ナノサイズの磁気緩和現象は学術的にも興味深く、さまざまな組成、粒径における挙動が明らかになったことは意義がある。さらに、磁気特性と熱散逸の関係を明らかにし、がん細胞を抑制させる効果を確認した。同じ微粒子で造影剤としての機能を持つことも明らかになり、治療と診断が同時にできる可能性を示唆した。医療分野での貢献に期待できる。
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