研究課題/領域番号 |
17H02765
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用物性
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
坂上 知 名古屋大学, 工学研究科, 特任准教授 (60615681)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2018-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2017年度)
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配分額 *注記 |
18,200千円 (直接経費: 14,000千円、間接経費: 4,200千円)
2017年度: 10,920千円 (直接経費: 8,400千円、間接経費: 2,520千円)
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キーワード | 有機エレクトロニクス / 電解質 / 導電性高分子 / イオン液体 / 電気化学発光セル / 有機半導体 |
研究実績の概要 |
電解質と高分子半導体の混合薄膜に対して電圧印加を行うことで、イオンの再配列を促し、自発的なp-i-n接合を形成して発光する素子Light-emitting electrochemical cell (LEC) の研究を行った。特に、動作メカニズム理解とそれに基づいた高性能化、ならびに無機半導体材料への展開を目指した。LECのドーピングメカニズムの理解のためには、ラマン分光、UV-Vis吸収分光を用い、高分子半導体のドーピング過程を分光法によって追跡することに成功した。電圧、時間に対してのスペクトル変化を詳細に解析を進めることで駆動や劣化メカニズムを追跡する手段として用いることができると考えられる。また、LECの高効率発光を目指し、発光層にホスト-ゲストシステムを導入した。このためにワイドバンドギャップ(>3 eV)を有するポリマーで安定な青色LECを実現し、これをホストとして様々な発光ドーパントを用いた素子を実現し、高効率化出来ることを示した。また新たな展開として、LECのメカニズムを酸化物半導体や窒化ガリウム、あるいは遷移金属ダイカルコゲナイド等の無機半導体へ展開することを試みた。いずれの材料でも、バンドギャップに相当する極めて低い電圧から発光が観察され始め、LECの技術が従来展開されていた有機半導体のみならず、様々な半導体に適用できることを始めて示した。このことは、電気化学とエレクトロニクスの複合化技術「イオントロニクス」の新たな展開を期待させるものであると考えている。
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現在までの達成度 (段落) |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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