研究課題/領域番号 |
17H02823
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
量子ビーム科学
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研究機関 | 公益財団法人高輝度光科学研究センター |
研究代表者 |
鈴木 基寛 公益財団法人高輝度光科学研究センター, 分光・イメージング推進室, 主席研究員 (60443553)
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研究分担者 |
田中 義人 兵庫県立大学, 物質理学研究科, 教授 (80260222)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
10,010千円 (直接経費: 7,700千円、間接経費: 2,310千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2017年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
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キーワード | X線自由電子レーザー / 磁気ダイナミクス / 超高速現象 / X線誘起現象 / 光磁気記録 / X線自由電子レーザー / 放射光 / 自由電子レーザー / 超高速磁気ダイナミクス / 磁気光学効果 |
研究成果の概要 |
円偏光した超短パルスX線自由電子レーザー(XFEL)を磁性体に照射することによって、磁性体のスピン状態を改変、すなわち「X線誘起磁気状態」を瞬間的に生成し、その緩和過程のダイナミクスを解析した。XFEL励起・可視光レーザープローブによる時間分解・磁気顕微鏡観察系を独自に開発した。XFEL施設SACLAでの測定の結果、鉄ガーネット試料に対して、円偏光XFEL照射による1ピコ秒(ピコは1兆分の1)以下での超高速な減磁過程を示唆する信号を得た。X線内殻励起に伴う磁性の変化を初めて観測した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
磁性の源である電子スピンの状態を非常に短い時間で観測することで、磁性が生じるメカニズムを詳細に調べることができる。本研究では、超短パルスX線自由電子レーザー光を磁性体に照射することで磁性体試料の磁気状態を瞬間的に改変し、1ピコ秒(ピコは1兆分の1)以下の時間での磁性の変化を観測した。X線照射による磁性制御に初めて成功するとともに、将来の超高速磁気記録につながる原理解明を行った。
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