研究課題
基盤研究(B)
太陽で観測された最大級のフレアよりエネルギー規模が10倍以上大きなエネルギーのスーパーフレアが太陽型星で起きることを、我々はケプラー宇宙望遠鏡によるデータから2012年に明らかにした。本研究では、ケプラーやその他のデータを用いて、太陽フレアと太陽型星のスーパーフレアにおいて、継続時間と総エネルギーの関係、黒点の出現や減衰の割合などが一致することなどを明らかにした。これは両者で共通の物理プロセスが機能していることを示唆する。また、せいめい望遠鏡でM型星のフレア中の輝線輪郭で太陽フレアとは異なる青方偏移成分が見られたこと、恒星フレアによる惑星大気への影響の計算手法の予備研究結果などを発表した。
今回の成果は恒星で観測されるスーパーフレアが太陽フレアと同じ物理プロセスで起こることを示唆するものであり、太陽フレアのメカニズムがこれまで考えられていたよりも4桁は大きいエネルギーでも通用することと、太陽でもスーパーフレアが起こりうることを意味する。また、スーパーフレアが惑星大気に与える影響の予備的研究成果は、将来的に太陽が地球環境や地球の生命に与えてきている研究につながるものである。
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