研究課題/領域番号 |
17H02866
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
天文学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
水野 恒史 広島大学, 宇宙科学センター, 准教授 (20403579)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
8,450千円 (直接経費: 6,500千円、間接経費: 1,950千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 星間ガス / 宇宙線 / ガンマ線 / 多波長観測 |
研究成果の概要 |
星間ガスの定量のため,Fermi衛星のGeVガンマ線を中心とした多波長観測による研究を推し進めた。宇宙線加速源候補天体の詳細解析も進めた。後者はVER J2019+368のX線輝度分布を精度よく求め論文化した。前者は,Chamaeleon分子雲領域でダスト放射と星間ガスの非線形性を見出し定量化し,高銀緯原子雲では,スピン温度の仮定によらない星間ガスと宇宙線の定量に成功し,いずれも論文化した。加えてHI 21cm線の輝線幅を用い「光学的に薄い原子ガス」を同定し,星間ガス・宇宙線の精度を大きく改善できることを示した。MBM53-55分子雲及びPegasus loop領域に適用し,論文化中である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
星間空間を満たす星間ガスの定量は、星間現象(超新星爆発、分子雲形成、星形成など)を理解する根幹であり、現代天文学の主要テーマの一つである。星間ガスの測定は伝統的に21cm 線(原子ガス)および2.6mm 線(分子ガス)の電波サーベイによってなされてきたが、factor2 程度の大きな不定性があった。本研究はGeVガンマ線観測というロバストな星間ガスのトレーサーを基軸とした多波長観測により,星間ガスの定量を目指すもので,ダスト放射と星間ガスの非線形性,スピン温度の仮定によらないガスの定量,HI21cm線の輝線幅を用いた精密解析の提唱など多くの成果を上げることができた。
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