研究課題/領域番号 |
17H02870
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
天文学
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研究機関 | 国立天文台 |
研究代表者 |
郷田 直輝 国立天文台, JASMINEプロジェクト, 教授 (50202073)
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研究分担者 |
辻本 拓司 国立天文台, JASMINEプロジェクト, 助教 (10270456)
矢野 太平 国立天文台, JASMINEプロジェクト, 助教 (90390624)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
16,510千円 (直接経費: 12,700千円、間接経費: 3,810千円)
2020年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2019年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2018年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2017年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
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キーワード | 位置天文学 / 天の川銀河 / 銀河中心考古学 / 衛星計画 / 銀河系 |
研究成果の概要 |
大量の星の距離や運動に関する高精度な位置天文データが取得可能になりつつあり、天の川銀河(銀河系)の研究は大革命を迎えてきている。そこで、地球や生命、人類の誕生にも関わる銀河系の進化に関して解析を行った。その結果、銀河系のバー構造や渦状腕の物理的特徴への制限、銀河系の重力場探究に有用な散開星団の潮汐テイル探査の手法、数値シミュレーションによる銀河系内部からの太陽系移動の軌跡、内部バー構造の力学的安定性と巨大ブラックホールの質量との関係等を明らかにした。さらに、赤外線位置天文観測衛星計画JASMINEによる科学的成果を最大限に得ることができるように国内外の研究者コミュニティによる連携を進めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
恒星は、その重力圏内での惑星形成や惑星上での生命誕生に関して、恒星が属する銀河からの影響を複雑に受ける可能性がある(天の川銀河内のどこで星が生まれたか、またその後、どういう軌道をとり、周りの宇宙環境からどういう影響を受けたか等)。従って、人類がなぜ宇宙にいるのか、という我々の存在自体を問う究極的な問題の解明にあたっては、天の川銀河を“知る”ことが重要である。例えば、バー構造等の力学的進化の情報は、太陽がどこで生まれて現在の位置までどのような軌跡をたどってきたかを解くためには必要である。従って、惑星形成や生命、人類の誕生・進化に関する研究進展の上でも天の川銀河の進化を解明する意義は大きい。
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