研究課題/領域番号 |
17H02871
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
天文学
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研究機関 | 東京大学 (2018-2020, 2022) 国立天文台 (2017) |
研究代表者 |
福井 暁彦 東京大学, 大学院総合文化研究科, 特任助教 (60632049)
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研究分担者 |
阿部 文雄 名古屋大学, 宇宙地球環境研究所, 客員准教授 (80184224)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2020年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2019年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2018年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2017年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
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キーワード | 太陽系外惑星 / 重力マイクロレンズ / 雪線 / 巨大ガス惑星 / 岩石惑星 / 重力マイクロレンズ法 / 光赤外線天文学 / 惑星形成 |
研究成果の概要 |
本研究では、これまで我々MOAグループが実施してきた重力マイクロレンズ法による系外惑星探索を4(当初計画)+2(繰越期間)年間継続し、新たな系外惑星の探索を行うとともに、大口径望遠鏡を利用して高解像度の追観測を実施し、発見された惑星系の正確な質量の測定を行った。その結果、惑星誕生の現場である数天文単位以遠の軌道で新たに57個の系外惑星を発見した。特に、中途半端な質量(20-90地球質量)をもつ惑星や低質量星を周る超巨大惑星を複数発見し、従来の惑星形成モデルに修正を迫る結果が得られた。さらに、地球質量程度の非常に軽い惑星も複数発見され、低質量側の惑星分布について大きく理解が進んだ。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、雪線(水の固相と気相の境界)より外側の軌道領域の惑星分布が研究開始前と比べてより明らかとなった。その結果、惑星分布が現在の惑星形成理論モデルの予測と合わないことがより鮮明となった。この結果は従来の惑星形成モデルの修正・再構築を促すものであり、大きな意義をもつ。また、本研究期間中に地球質量程度の軽い惑星も複数発見することができた。低質量側の惑星分布がより明らかとなったことで、今後地球のような岩石惑星の形成過程の理解が大きく進むことが期待される。
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