研究課題
基盤研究(B)
サブミリ波銀河と呼ばれる初期宇宙の爆発的星形成銀河や宇宙最大の天体である銀河団をミリ波サブミリ波帯で観測することは、宇宙の構造や化学的な進化を理解することにつながる。特に本研究では、従来は難しかった広い周波数帯域を同時に観測することができるミリ波サブミリ波のカメラの基幹技術である「集積型」の超伝導検出器の開発やカメラの光学素子に要求される超広帯域な反射防止技術の開発を行った。
本研究の成果は、ミリ波サブミリ波天文学の情報量が特に周波数方向で大きく増えることにつながり、銀河や銀河団の観測はもちろんのことより広い種類の天体の観測にも役立つことが考えられる。また、本研究で得られたミリ波サブミリ波帯の技術は天文観測の発展だけでなく、次世代の社会基盤への応用も期待される。例えば、ミリ波帯通信技術との親和性の高さから、本研究で得られた材料の光学特性、および検出器や光学素子の様々な設計手法を通信技術へ応用可能である。また、超伝導回路技術や極低温でのギガヘルツ帯の信号伝送技術が量子コンピュータの周辺技術として活用可能である。
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すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 1件、 査読あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (17件) (うち国際学会 9件)
Applied Optics
巻: 59 号: 13 ページ: 4143-4143
10.1364/ao.389605
巻: 59 号: 8 ページ: 2593-2599
10.1364/ao.378008