研究課題/領域番号 |
17H02937
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
原子・分子・量子エレクトロニクス
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研究機関 | 東邦大学 (2018-2019) 首都大学東京 (2017) |
研究代表者 |
古川 武 東邦大学, 理学部, 講師 (30435680)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
19,110千円 (直接経費: 14,700千円、間接経費: 4,410千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 11,050千円 (直接経費: 8,500千円、間接経費: 2,550千円)
2017年度: 6,760千円 (直接経費: 5,200千円、間接経費: 1,560千円)
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キーワード | 分子過程 / 分子蛍光 / 孤立分子過程 / 原子分子物理 / 原子・分子物理 |
研究成果の概要 |
本研究では,光透過性の高い透明電極により光検出効率を高めたイオントラップ装置を新たに開発し,炭素分子負イオンC4-,C6-の発する微弱なポアンカレ蛍光の分光測定を目指した.干渉フィルターを用いて大まかに測定した分光実験データから透明電極四重極RFイオントラップなど装置仕様の詳細を決定,各部の開発整備を進めた.現在までにイオントラップ部直前までのイオン輸送を確認し,蛍光観測領域へのイオントラップおよび蛍光観測を進めている.当初の予定から遅れが生じたものの,目標であるポアンカレ蛍光の高感度観測に向けて準備を整えることが出来たといえる.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究にて開発した申請者独自の透明電極四重極RFイオントラップは,従来のイオントラップに比べて飛躍的な光検出の大立体角を有した革新的な装置である.透明導電体の蒸着など多くの課題を解決し本装置の有用性が確かめられてきた.目標としたポアンカレ蛍光の精密分光実験のみならず,レーザー分光技術を利用した原子核構造研究や素粒子・基本対称性検証など,荷電粒子が放つ極微弱光を対象とした多くの実験研究に新たな発展をもたらすものと期待される.
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