研究課題/領域番号 |
17H02973
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地質学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
千木良 雅弘 京都大学, 防災研究所, 教授 (00293960)
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研究分担者 |
鄒 青穎 弘前大学, 農学生命科学部, 助教 (40750055)
佐藤 浩 日本大学, 文理学部, 准教授 (60360468)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
16,250千円 (直接経費: 12,500千円、間接経費: 3,750千円)
2019年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2017年度: 7,020千円 (直接経費: 5,400千円、間接経費: 1,620千円)
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キーワード | 深層崩壊 / 造山帯 / 侵食 / 重力斜面変形 / 河川侵食 / 地形発達 / 災害地質 / 斜面崩壊 / 地すべり / アジア |
研究成果の概要 |
岩盤までも崩壊して甚大な災害を引き起こす深層崩壊について,それらの発生場を,山地斜面の河川侵食に対する応答として理解し,領域および特定の斜面として予測する考え方を構築することを目的とした.アジアの代表的な造山帯として,ネパールヒマラヤ,中国眠山山地,台湾中央山脈,日本の西南日本外帯を対象として,地形・地質的特徴を,詳細地形データ分析と現地調査によって検討した.その結果,深層崩壊が重力によって変形した斜面(重力変形斜面)に発生していること,そして,重力斜面変形は古い地形面が新たな河川侵食によって形成された遷急点の上流への遡及によって生じていることが明らかになった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ネパールヒマラヤ,中国眠山山地,台湾中央山脈,日本の西南日本外帯,いずれの地域においても,隆起する山地を侵食する河川によって遷急点が形成され,その上流への遡及によって谷中谷が形成されて,不安定となった斜面が重力によって変形し,場合によって崩壊することがわかった.この知見は,これらの造山帯における巨大地震による将来的な斜面崩壊発生危険場所をゾーンとして特定できることを示しており,今後の災害軽減に資するところが大である.さらに,詳細地形データが得られる場合,深層崩壊に先立って重力斜面変形が生じていることが明確に認められ,不安定斜面を事前に特定することができる可能性が強く示唆された.
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