研究課題/領域番号 |
17H02994
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地球宇宙化学
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研究機関 | 国立研究開発法人海洋研究開発機構 |
研究代表者 |
羽生 毅 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 海域地震火山部門(火山・地球内部研究センター), グループリーダー (50359197)
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研究分担者 |
清水 健二 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 超先鋭研究開発部門(高知コア研究所), 技術研究員 (30420491)
山本 順司 北海道大学, 総合博物館, 准教授 (60378536)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
14,950千円 (直接経費: 11,500千円、間接経費: 3,450千円)
2019年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2018年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2017年度: 7,410千円 (直接経費: 5,700千円、間接経費: 1,710千円)
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キーワード | 揮発性元素 / マントル / 物質循環 / メルト包有物 / 局所分析 |
研究成果の概要 |
地球内部の揮発性成分の挙動を理解するために、マントル由来の火山岩に含まれる鉱物斑晶のメルト包有物の化学分析を行った。50~100ミクロンといった微小なメルト包有物の化学分析を行うために、各種の局所分析手法を組み合わせる方法を確立した。火山岩に応用した結果、下部マントルに由来する海洋島玄武岩のメルト包有物に過剰の塩素を検出した。これは海水由来の塩素が沈み込むスラブにより下部マントルに運ばれ、マントル深部が塩素の貯蔵庫になっており、塩素が地球規模で循環していることを示している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
揮発性成分は地球表層に存在し、生命が育まれるなど地球の進化に重要な役割を果たしている。今回の成果から、地球表層とマントル深部のあいだで塩素が大循環していることが示された。これは水や二酸化炭素など他の揮発性成分も大循環していることを示唆するものであり、固体地球と地球表層の共進化を紐解く今後の研究につながる。また、今回確立した分析手法は火山学にも応用でき、マグマ噴出における揮発性成分の役割を理解する研究にも発展できる。
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