研究課題/領域番号 |
17H03004
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
物理化学
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研究機関 | 東京都立大学 (2019-2020) 東京大学 (2017-2018) |
研究代表者 |
歸家 令果 東京都立大学, 理学研究科, 教授 (10401168)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
18,850千円 (直接経費: 14,500千円、間接経費: 4,350千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2019年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2017年度: 8,970千円 (直接経費: 6,900千円、間接経費: 2,070千円)
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キーワード | 反応動力学 / 分子構造 / 電子回折法 / 強光子場科学 / 電子散乱 |
研究成果の概要 |
単一サイクルレーザーパルスに適用可能なレーザーアシステッド電子散乱理論を開発し、テラヘルツ波アシステッド電子回折の方法論を確立するとともに、数値シミュレーションによってその有用性を検証した。テラヘルツ波アシステッド電子回折法を実現するために、パルス面傾斜励起法による単一サイクルTHz波発生と電気光学サンプリング法の光学系を構築し、レーザーアシステッド電子散乱装置に組み込むことによって、テラヘルツ波アシステッド電子散乱観測装置を組み上げた。また、中空ファイバー型パルス圧縮器を開発し、近赤外域の数サイクルレーザー光を発生させ、数サイクルレーザーアシステッド電子散乱過程の観測に初めて成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題で開発した理論の適用範囲は、テラヘルツ波によるレーザーアシステッド電子散乱過程に留まらず、近赤外領域の数サイクル・単一サイクルパルスによるレーザーアシステッド電子散乱過程にも渡り、数サイクルレーザーアシステッド電子散乱過程の初観測の成果とともにアト秒領域のダイナミクス研究への応用の可能性を示すものである。本課題は、テラヘルツ波アシステッド電子散乱過程を探求する初めての試みであり、テラヘルツ波の新たな利用法の創出につながる学術的基盤を確立することとなった。
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