研究課題/領域番号 |
17H03005
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
物理化学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
ウッドワード ジョナサン 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (80526054)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
19,500千円 (直接経費: 15,000千円、間接経費: 4,500千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2017年度: 16,510千円 (直接経費: 12,700千円、間接経費: 3,810千円)
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キーワード | 磁気受容 / ラジカル反応 / 磁場効果 / 蛍光顕微鏡 / スピン化学 / 発光分析 |
研究成果の概要 |
本研究では、光化学反応の異方性磁場効果を微小サンプルで観測する新しい顕微鏡の開発を行った。動物の磁気コンパス能力と磁場が人間の健康に影響を及ぼす可能性に焦点を当て、磁場が生物学的プロセスに影響を与える様式の知見を提供するために、本研究対象を細胞レベルでの生物系とした。 完成した顕微鏡は、1)細胞内自家蛍光の磁場効果を世界初の直接観測、2)高輝度蛍光色素を用いた拘束系でのラジカル対システムの開発、に適用された。 これらは、理論予測と比較した異方性磁場効果の詳細なモデル解明を可能にし、さらに単一ラジカル対の電子スピン効果の調査、磁場応答を利用して局所環境を可視化する生体センサーの開発を可能にする。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
人間を含む全ての動物が、自然環境に存在する弱い磁場の影響を受ける可能性を理解することは、人類にとって重要な問題である。それは、人間と動物の感覚に関する根本的な疑問と、弱い磁場が健康に及ぼす潜在的な影響に直接関係するからである。 本研究では、リアルタイムイメージングにより、磁場が生きているネイティブな状態の細胞に影響を及ぼしているという最初の直接的な証拠を提供している。これは、本研究分野において総論的な理解へ一歩前進させる重要な実験的観測を意味する。 本報告書では、当該分野の研究者に向けて、生体系における磁場感受性光化学プロセスの検出と応用方法の新しいアプローチについて説明している。
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