研究課題/領域番号 |
17H03015
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
有機化学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
岩本 武明 東北大学, 理学研究科, 教授 (70302081)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
18,330千円 (直接経費: 14,100千円、間接経費: 4,230千円)
2019年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2017年度: 8,450千円 (直接経費: 6,500千円、間接経費: 1,950千円)
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キーワード | 不飽和ケイ素クラスター / ケイ素 / π結合 / 反転した立体配置 / 反転結合 / 不飽和クラスター / 高周期14族 / 立体配置 / ビシクロ[1.1.0]ブト-1(3)-エン / 異性化 / 付加反応 |
研究成果の概要 |
本課題ではこれまで安定化合物として合成例のなかった反転した立体配置の二重結合を持つ分子状不飽和ケイ素クラスターを創製し、これらの化合物の詳細な分子構造と電子状態、および反応性を明らかにしました。特にこの分子状不飽和ケイ素クラスターとハロアルカンとの反応で得られる1,3-ジハロビシクロ[1.1.0]テトラシランは結晶中でπ結合のみで構成される単結合を持つ化合物であることを見出しました。これらの化合物はいずれも炭素を含む二重結合では達成されていないものです。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
化学結合は分子の構造、物性と反応性を支配しており、従来見られない化学結合を持つ化合物の創製は化学結合の理解のみならず新しい物質変換法の開発や物質機能の発見に貢献します。本課題では反転した立体配置の二重結合やπ結合のみからなる単結合など、新しい化学結合を持つ化合物を創製し、高周期14族元素化合物の新たな可能性を切り開きました。今後これらの新しい結合を持つ化合物を機軸にした新規物質機能の登場が期待されます。
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