研究課題/領域番号 |
17H03021
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
有機化学
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
小林 健二 静岡大学, グリーン科学技術研究所, 教授 (40225503)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
18,850千円 (直接経費: 14,500千円、間接経費: 4,350千円)
2019年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2018年度: 6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2017年度: 8,970千円 (直接経費: 6,900千円、間接経費: 2,070千円)
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キーワード | 超分子化学 / 分子自己集合 / キャビタンド / ポルフィリン / 分子集合カプセル / 分子集合ギア / カプセル / 分子カプセル / 分子ギア |
研究成果の概要 |
(1)Zn-テトラ(レゾルシノール)ポルフィリンとテトラキス(p-ピリジルエチニル)キャビタンドが水素結合に基づく1:2カプセルを形成し、また、水素結合と配位結合に基づき2:2カプセルを形成し、それらのゲスト包接能を見出した。(2)Rh-テトラ(アリール)ポルフィリンとテトラ(m-ピリジル)キャビタンドがRh-N配位結合に基づく4:1錯体を形成し、開口部をもつ分子ギアとして機能することを見出した。(3)テトラキス(p-ピリジルフェニル)キャビタンドとPd((R)-BINAP)がPd-N配位結合基づく2:4カプセルを形成し、プロキラルなゲスト分子のジアステレオ包接選択性を発現することを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
(1)テーマ-1では、ポルフィリンを2分子のキャビタンドでサンドイッチ型に保護し2つの異種ゲスト分子を包接可能とする分子集合カプセル、また、ポルフィリンをサンドイッチ型に二重に積層した分子集合カプセルの構築に成功した。(2)テーマ-2は歴史の浅い超分子化学的分子ギアの研究で、テトラアリールポルフィリンを4枚歯としキャビタンドの4つのm-ピリジル基を軸とし、開口部を有する分子集合ギアの構築に成功した。(3)テーマ-3では、キラルカプセルを構築し、プロキラルなゲスト分子のジアステレオ包接選択性の発現を見出した。以上の研究成果は、超分子化学と構造有機化学分野に新たな知見と展開を賦与したと考えられる。
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