研究課題/領域番号 |
17H03026
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
無機化学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
野呂 真一郎 北海道大学, 地球環境科学研究院, 教授 (70373347)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
19,110千円 (直接経費: 14,700千円、間接経費: 4,410千円)
2019年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2018年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2017年度: 11,440千円 (直接経費: 8,800千円、間接経費: 2,640千円)
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キーワード | 多孔性金属錯体 / 炭化水素ガス / 吸着分離 / 配位高分子 / 分離 / 多孔性配位高分子 / 多孔性材料 / 分子認識 |
研究成果の概要 |
炭化水素分離の高効率化へ向けた選択的アルカンガス吸着材料の開発を行った。Zrと4,4'-ビフェニルジカルボキシレート配位子から構築される三次元多孔性金属錯体UiO-67をベースに、配位子上に剛直なパーフルオロアルキル基と柔軟なアルコキシ基を導入した。パーフルオロアルキル基を有する多孔性金属錯体は同程度のプロパン、プロピレン吸着量を示したが、アルコキシ基を有する多孔性金属錯体が低圧条件下でアルカンガスであるプロパンをアルケンガスであるプロピレンよりも選択的に吸着することが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アルケンガス、プロピレンは重要な化成品原料の一つであるが、その精製のためには特性の非常によく似たアルカンガス、プロパンを除去する必要がある。現状は高コスト分離法である蒸留法によって力づくで分離しているが、マイナー成分であるプロパンを多孔性材料による吸着法で高効率に分離できれば、分離コストの大幅な削減につながる。本研究では、これまでほとんど報告されていないアルカンガスであるプロパンを選択的に吸着する材料を見出しており、現状の高コスト分離法に代わる低コスト分離法を実現する上で極めて重要な知見となる。
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