研究課題/領域番号 |
17H03047
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
機能物性化学
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研究機関 | 富山県立大学 |
研究代表者 |
村上 達也 富山県立大学, 工学部, 教授 (90410737)
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研究分担者 |
梅山 有和 京都大学, 工学研究科, 准教授 (30378806)
濱田 勉 北陸先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 准教授 (40432140)
高田 耕児 富山県産業技術研究開発センター, その他部局等, 主任研究員 (40530621)
石館 文善 京都大学, 高等研究院, 研究員 (70793561)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
18,200千円 (直接経費: 14,000千円、間接経費: 4,200千円)
2019年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2017年度: 10,270千円 (直接経費: 7,900千円、間接経費: 2,370千円)
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キーワード | 表面化学 / コロイド科学 / 光機能材料 / バイオマテリアル / 光線力学効果 / 光線温熱効果 / 脂質膜融合 / 細胞工学 / 光応答性ナノ材料 / 脂質膜 |
研究成果の概要 |
近年のナノテクノロジーの進歩によってさまざまな光応答性ナノ材料が作製されるようになった。本研究課題では、それらの中で、生体への影響が少ない近赤外光を吸収し、活性酸素あるいは熱を生成する材料に注目した。それらの表面を生体材料で被覆することで生理的条件下でも上記の機能を発現させることを目指した。生体材料として、われわれの血中に存在する高密度リポタンパク質に注目し、さまざまな変異体を試験管内で作製した。この結果、生理的条件下において、前者では持続的な活性酸素種を光生成させることに成功し、後者では細胞内シグナル伝達に重要な役割を果たす細胞膜構造(より具体的には、脂質ラフト)を光制御する技術を開発した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
光応答性ナノ材料は、太陽電池や集積回路等のエレクトロニクス分野だけでなく、生物医学分野でも有用である。それらは、例えば、疾患の光治療や光細胞機能操作において重要な役割を果たす。一方で、それらは水には分散しないため、材料の表面を細胞毒性の少ない方法で処理することが必須である。本研究課題では、コレステロール逆輸送・抗炎症・抗酸化作用などの生理活性を持つ生体材料をさまざまに改変し、光応答性ナノ材料の表面修飾剤として用いることで、がんとアルツハイマー病に対する新しい光治療を提案すると共に、その過程でbioactive surfaceという新たな概念を提唱するに至った。
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