研究課題/領域番号 |
17H03050
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
合成化学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
山口 雅彦 東北大学, 薬学研究科, 教授 (30158117)
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研究分担者 |
谷井 沙織 東北大学, 薬学研究科, 助教 (20792295)
有澤 美枝子 東北大学, 薬学研究科, 准教授 (50302162)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
17,940千円 (直接経費: 13,800千円、間接経費: 4,140千円)
2019年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2018年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
2017年度: 6,630千円 (直接経費: 5,100千円、間接経費: 1,530千円)
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キーワード | ラセン分子 / ヘリセン / 二重ラセン / 構造変化 / 自己組織化 / 非平衡 / 不均一系 / オリゴマー / 触媒設計 / 反応 / 分子会合反応制御 / 不均一反応場 / 動的機能 |
研究成果の概要 |
キラルなラセン構造に着目して,小分子,オリゴマー分子会合体,分子集合体の合成と動的機能の研究を行なった.小分子レベルにおいては,ラセン化合物による酵素阻害活性を検討して,鏡像体によって活性が異なることなどを示した.オリゴマー分子会合体レベルでは水溶液中における逆熱応答現象を見出し,液晶形成とmmオーダーでの単一領域異方性物質の合成を達成した.分子集合体レベルでは,特徴的なキラル対称性の破れ現象を見出した.いずれもこれまでにほとんど知られていなかった物質現象である.合わせてこれらの合成に必要となる遷移金属触媒反応を開発した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究はキラルなラセン構造に着目して,小分子,オリゴマー分子,分子会合体,分子集合体の順に物質階層 ボトムアップを行なう合成方法論と不均一溶液系における動的機能の探索を目的とした.ラセン物質の新しい構 造と機能を解明したとともに,分子レベルとバルクレベル物質を関連させる新しい学術分野と機能発現の開拓 を行なった.とくに, 1)機械的的刺激応答, 2)熱応答, 3)可逆的異方性繊維構築, 4)遷移金属触媒反応の成果をあげた.
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