研究課題/領域番号 |
17H03051
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
合成化学
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
平野 雅文 東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (70251585)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)
2021年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2020年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2018年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2017年度: 8,190千円 (直接経費: 6,300千円、間接経費: 1,890千円)
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キーワード | 交差二量化 / 合成ビルディングブロック / 天然物の合成 / 有機半導体物質 / ジボリ化共役トリエン / ポリエン / 海洋天然物 / ヘテロアセン / 共役ポリエン / ボロネート / ルテニウム / 電子移動 / 酸化還元特性 / 鎖状交差二量化 / ルテニウム錯体 / 分子ワイヤ / 位置選択性 / 酸化的カップリング機構 / デカペンタエン / ワンポット合成 / 位置選択性制御 / 側鎖のない共役ポリエン / π共役型縮環系有機半導体物質 / 共役ポリエニル置換基の導入法 / 共役テトラエン / 反応性官能基 / 反応機構 / 共役トリエン / 内部側鎖のない共役ポリエン / ペンタセン / 合成化学 |
研究成果の概要 |
本研究ではRu(0)錯体を触媒として共役ジエンとアルキンとの反応により共役トリエンや共役テトラエンが生成する新規触媒反応を確立し、合成的応用を目指した。特にホウ素置換基を有する共役ジエンやアルキンとの反応に引き続き、クロスカップリング反応を行うことで、海洋天然物Navenone Bの全合成や細胞死制御分子Bongkrekic acidの形式合成に成功した。また、イミノアルキンと共役ジエンの反応では窒素置換基を持つ共役トリエンが生成した後に芳香族化が進行する新規な多置換ピロールの合成法を発見した。また、本反応は有機半導体物質などのπ共役拡張に有効であることも明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は学術的には新規な共役ポリエン、非共役ポリエン分子の構築法を確立するとともにホウ素などの反応性置換基を導入してその合成的有用性を実現し、実際に天然物や電子材料などの合成に適用した。国際的学術誌に合計13報の論文発表をおこなった。また、2件の特許出願を行いJSTの支援によりいずれも各国移行を伴う国際特許となった。学生や一般社会人に向けた化学雑誌への掲載2件、化学ポータルサイトChem-Stationへの掲載2件、新聞報道4件、本研究に関わる企業との共同研究1件、国際共同研究3件など社会的、国際的にも意義ある研究を実施した。
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