研究課題/領域番号 |
17H03073
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
分析化学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
壹岐 伸彦 東北大学, 環境科学研究科, 教授 (50282108)
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研究分担者 |
西條 芳文 東北大学, 医工学研究科, 教授 (00292277)
鈴木 敦子 (升谷敦子) 東北大学, 環境科学研究科, 助教 (10633464)
高橋 透 福井大学, 学術研究院工学系部門, 准教授 (30361166)
唐島田 龍之介 東北大学, 環境科学研究科, 助教 (40783303)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
18,070千円 (直接経費: 13,900千円、間接経費: 4,170千円)
2019年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2017年度: 9,490千円 (直接経費: 7,300千円、間接経費: 2,190千円)
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キーワード | セラノスティクス / プローブ / 近赤外光 / 白金錯体 / 光音響イメージング / 光熱治療 / ラジカル / がん / イメージング / 光熱療法 / 近赤外吸収プローブ / ジラジカル / デリバリー / スイッチング / ラジカル配位子 / 光熱変換 / 分析試薬 / 金属錯体 / 近赤外プローブ / 分子プローブ |
研究成果の概要 |
高い生体透過性と生体安全性を有する近赤外光(NIR)を吸収する白金(II)-ジラジカル錯体を光熱変換プローブとする,確度の高いがんの診断・治療の一体化すなわちセラノスティクスを研究した.当プローブはNIR光吸収のスイッチング,光熱効果,がんへの送達,がん細胞・組織への送達,がん細胞内での安定性など多様な機能を要求される.本研究では4種類のモデル錯体群を用い,これらの要件を部分的に満足するプローブを得ることに成功し,プローブ設計指針を得た.今後設計指針を総合し,要件を同時に満足するプローブを合成すること,および生体実験に展開することの明確な見通しを得た.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
当該白金(II)-ジラジカル錯体は歴史的にはその特異な電子構造から,錯体化学の中で検討されてきた.我々はそのユニークなNIR吸収帯とそのスイッチングの特徴に着目し,環境認識プローブなど分析化学的な応用に展開してきた.当研究は分析化学の試薬デザインの世界を越境し,医学の世界に次のようなインパクトを与える.すなわち比較的簡単な分子に生体という場で分析化学的な機能を発揮させ,それが従来の洗練された医療に比べ誰でも容易にアクセスできる診断・治療技術を提供する,というものである.これは医療費の削減など社会的意義を有すると共に,分析化学へもフィードバックされる学術的意義がある.
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