研究課題/領域番号 |
17H03078
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
分析化学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
塚原 聡 大阪大学, 理学研究科, 教授 (50207338)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
13,130千円 (直接経費: 10,100千円、間接経費: 3,030千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2017年度: 9,620千円 (直接経費: 7,400千円、間接経費: 2,220千円)
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キーワード | 表面・界面物性 / 界面張力 / 強制振動 / 界面微小振動 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は,大きさ一定の円形の容器に,様々な物性を有する液体を満たし,その表面振動の測定を通して,表面張力を決定しようとするものである。 本研究では,液体表面の励振方法として,断続的な気流,交流磁場,ピエゾ素子を用いた強制振動を採用した。その結果,いずれの方法を用いても,液体表面に有効な強制振動を起こすことができた。詳しい解析の結果,いずれの方法を用いて得られた共振周波数が励振方法に依存しないことがわかった。このことから,すべての測定において,液体表面特有の物性(つまり表面張力)が反映された表面振動を計測できていることが証明された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
フレキシブルな界面は,世の中に数多く存在する。日々用いる水の表面や,洗剤による洗濯にも関係する。ドレッシングやマヨネーズなどの食品にも界面は存在するし,化粧品のクリーム等にも多くの界面活性剤が用いられている。医薬品を目的の器官まで届けるドラッグデリバリーシステムにおいても,医薬品を取り囲んでいる界面活性剤が重要な役割を果たしている。このような界面すべてに界面張力が関与しており,本研究の波及効果は計り知れない。 なお,本研究の方法を用いれば,極めて小さな大きさ(数十μm)の極微小界面の界面張力でも原理的に測定可能であるため,極めて高価な試料でも有効な測定が可能である。
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