研究課題/領域番号 |
17H03094
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
グリーン・環境化学
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研究機関 | 岩手大学 |
研究代表者 |
寺崎 正紀 岩手大学, 人文社会科学部, 教授 (10363904)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
18,460千円 (直接経費: 14,200千円、間接経費: 4,260千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2018年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2017年度: 13,520千円 (直接経費: 10,400千円、間接経費: 3,120千円)
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キーワード | 防腐剤 / 水質汚染 / 生態毒性 / 受容体結合活性 / ハロゲン化副生成物 / AhR活性 / EROD活性 / 薬物代謝 / 活性寄与率 / リスク因子 / 臭素化パラベン / 生態リスク評価 / 固相抽出 / LC-MS / 環境分析 / 有害化学物質 / 芳香族化合物 / 生物蓄積 / 臭素化副生成物 / エストロジェン活性 / 急性遊泳阻害試験 |
研究成果の概要 |
医薬品やパーソナルケア製品に含まれる化学物質について、水処理工程で生じるハロゲン化体に焦点をあて水圏での挙動と生態系への影響を評価した。結果は防腐剤として知られるパラベンの臭素化体が季節を通じてほぼ検出され、臭素の数およびパラベン側鎖の炭素数の多い物質ほど河川濃度が高いことが判明した。急性毒性や薬物代謝酵素を誘導する活性(AhR活性)も強く、高リスク因子であることが判明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日常的に使われている防腐剤が消毒工程で水に含まれる微量の臭素と反応して臭素化体となり、水環境を汚染していることを世界で初めて明らかにした。特に分子量の大きい防腐剤は臭素化されると、汚染濃度や毒性が相乗的に高くなり、水生生物に対して高リスクであることが判明した。これら高リスクの物質について重点的に環境モニタリングをする必要性を示した。
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