研究課題/領域番号 |
17H03095
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
グリーン・環境化学
|
研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
稲木 信介 東京工業大学, 物質理工学院, 准教授 (70456268)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2019年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2017年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
|
キーワード | バイポーラ電気化学 / 電解合成 / グリーンケミストリー / 電気泳動 / 導電性高分子 / 電解重合 / ナノ構造 / 電解フッ素化 / フロー電解合成 / テンプレート合成 / 環境調和型合成 / テンプレート重合 / 導電性ネットワーク / ポリチオフェン / 高分子薄膜 / レドックス化学 |
研究成果の概要 |
本研究課題では、グリーンケミストリーの発展に資するバイポーラ電気化学の挑戦として、「低電解質濃度条件」およびそれに起因する「イオン種の電気泳動」に基づくサステイナブル電解合成法を開発することを目的とした。バイポーラ電解法は原理的に低電解質濃度条件が望ましいため、電解フッ素化における電解質使用量を大幅に削減できることを見出した。また、イオン種の電気泳動が関与するバイポーラ電解重合法を用いて、導電性高分子ファイバー構造やテンプレート重合によるナノシリンダー構造などを作製することに成功した。所期の目的を十分に達成するとともに、当初予想していなかった新しい方向に研究を発展させることができた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、バイポーラ電気化学の潜在的な特徴である低電解質濃度条件やイオン種の電気泳動に着目したものである。前者は従来の電解法の課題である電解質使用量の削減を達成するものであり、持続可能な開発目標の実現に資するグリーンな合成法の提案として意義深い。後者は導電性高分子材料開発における全く新しい視点であり、従来法では得られないナノ・マイクロ構造を簡便に得る手法として学術的に注目すべき手法であるとともに、得られる材料は高付加価値な機能材料として次世代のエレクトロニクス分野に貢献する可能性がある。
|