研究課題
基盤研究(B)
本研究では,微細構造パターンを有することで特異な性質を付与した三次元機能表面を実現するため,新たに超磁歪素子駆動工具サーボを組み込んだ三次元加工システムを開発した.基本加工特性評価実験を行うことで,開発した工具サーボ機構を用いることでマイクロメータオーダの微細切削加工が可能なこと,3軸駆動機構と組合せ加工を行うことで三次元曲面と微細パターンを同時に高能率で創成可能であることを確認した.また工具―工作物間の相対変位を精密にモニタリングする新たな方法を提案し,実験的にその有効性を確認した.
本研究は今後様々な展開が期待される三次元機能性表面の高能率創成に関する研究であり,新たな機構を組み込んだ機械加工システムを開発することで,飛躍的な加工時間の短縮,加工形状の自由度の拡張,広範囲な材料の加工を実現した.これらの成果により,濡れ性,耐摩耗性,潤滑性,光学的機能など様々な機能を付与した機能性表面の検討および製造が効率よく可能となり,幅広い産業分野へ波及効果が期待できる.
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CIRP Annals Manufacturing Technology
巻: 69