研究課題/領域番号 |
17H03165
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
設計工学・機械機能要素・トライボロジー
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研究機関 | 兵庫県立大学 |
研究代表者 |
木之下 博 兵庫県立大学, 工学研究科, 教授 (50362760)
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研究分担者 |
仁科 勇太 岡山大学, 異分野融合先端研究コア, 研究教授 (50585940)
松本 直浩 兵庫県立大学, 工学研究科, 助教 (80843987)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2019年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2017年度: 9,230千円 (直接経費: 7,100千円、間接経費: 2,130千円)
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キーワード | トライボロジー / 酸化グラフェン / 摩擦 / 摩耗 / 添加剤 / 潤滑油 / 分散性 / ナノカーボン |
研究成果の概要 |
酸化グラフェンを低摩擦・低摩耗添加剤として用いるために,加熱あるいは分散剤を用いて酸化グラフェンを還元して潤滑油に添加した. 加熱分散では摩擦係数は無添加よりも低いが分散温度に依存せず,摩耗は無添加よりも低く加熱温度が低いほど低くなった.分散剤を用いた分散では摩擦係数は無添加よりも低いが分散剤濃度に依存せず,摩耗は分散剤濃度が低い時,無添加より小さくなり,摩擦実験を-10℃で行った時に,既存の潤滑添加剤と同等の摩耗低減効果を示した.このように低温においても高い潤滑性がみられたさらに,ZnDTPとの併用で摩擦が非常に低くなることが明らかとなった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によって酸化グラフェンが潤滑油の低摩擦・低摩耗添加剤として効果が高いことが明らかとなった.また金属材料以外の表面でさらなる潤滑性が期待できることも示された.現状で大変よく使用されている低摩擦・低摩耗添加剤であるZnDTP/MoDTCは重金属を含み,さらに自動車のマフラーに使われている触媒効果を低減させてしまい,代替品が望まれている.酸化グラフェンは炭素と酸素,水素のみから構成され環境への負荷が非常に小さい.酸化グラフェンはその潤滑性とも相まって低摩擦・低摩耗のための添加剤として,有望であると思われる.
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