研究課題/領域番号 |
17H03183
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
熱工学
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
村上 陽一 東京工業大学, 工学院, 准教授 (80526442)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
16,640千円 (直接経費: 12,800千円、間接経費: 3,840千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2018年度: 6,760千円 (直接経費: 5,200千円、間接経費: 1,560千円)
2017年度: 7,670千円 (直接経費: 5,900千円、間接経費: 1,770千円)
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キーワード | ナノマイクロ熱工学 / 有機薄膜創製の分子熱工学 / 分子エネルギー工学 / ナノ・マイクロ熱工学 / 有機固体創製の分子熱工学 / 発光スペクトル制御 / スピン三重項状態 |
研究成果の概要 |
本課題では,エネルギーの低い光子群(長波長の光)をよりエネルギーの高い光子群(より短波長の光)に変換する光アップコンバージョン(UC)に関し,応用に適する固体形態(結晶,多結晶膜)のUC材料創製を追求した.本課題では熱的(=温度および熱力学変数に関する)因子の積極制御によって高効率かつ安定なUC有機固体の創出を目指した.その結果,目視で明確なUC光を発する有機固体の創製に至った.また,開発した試料の諸性質を計測から明らかにし,その安定性の理由を考察,理解するに至った.さらに,研究目的の根幹に関わるUC分子の光照射安定性の支配要因究明を液体試料に立ち戻って行い,その基礎メカニズムを明らかにした.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
太陽電池などの様々な光エネルギー変換では,各材料に固有な「しきい値波長」より長波長側のスペクトル域は未利用で,これが変換効率を根本的に制限している.光アップコンバージョン(UC)によって現状未利用な長波長光を利用可能な短波長光に変換できる.UCは有機分子間のエネルギー移動を用いて行われ,固体系での追求が活発化している.しかし,材料創製では熱的因子の観点の考究が行われていなかった.本研究では熱的因子(温度,熱力学変数)を考慮して材料創製と特性説明を行ったことが学術的意義である.また,本課題での成果を基に国内大手民間企業との共同研究の開始に至り,産業界への技術シーズとなったことが社会的意義である.
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