研究課題/領域番号 |
17H03268
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
通信・ネットワーク工学
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研究機関 | 千葉工業大学 |
研究代表者 |
枚田 明彦 千葉工業大学, 工学部, 教授 (40500674)
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研究分担者 |
廣川 二郎 東京工業大学, 工学院, 教授 (00228826)
永妻 忠夫 大阪大学, 基礎工学研究科, 教授 (00452417)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)
2020年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2019年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2017年度: 6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
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キーワード | テラヘルツ / 無線通信 / 機能性誘電体薄膜 / アンテナ / 平面アレーアンテナ / 近接無線 / 無線 / 機能性誘電体基板 / アレーアンテナ / 電波吸収体 |
研究成果の概要 |
平面アレーアンテナ上に集積可能な Split Ring Resonator (SRR)電波吸収体を試作し、125 GHz で 30 dB 以上の電波吸収を実現した。また、送信機単体では電波は外部に漏れないが、SRRと受信機の格子パタンを接触させると、接触したエリアのみ電波が透過する機能性誘電体薄膜を設計・試作し、送信機と受信機が接触した場合のみ10Gbpsエラーフリー伝送を達成した。また、機能性誘電体層への受信アンテナの接触により、電波の受信が可能になる機能性誘電体層のエリアを拡大する誘電体基板導波路を設計試作し、誘電体基板の長さが最大40cmで10Gbpsデータ伝送に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
異なる微小金属パタンを周期的に配置した2つの機能性誘電体層を近接させると、機能性誘電体層単体と比較してテラヘルツ信号の透過性を 33 dB 以上向上できることを実証し、その現象をテラヘルツ帯近接無線での 10 Gbps データ伝送の制御に応用したのは、世界初である。本成果は、シート上に携帯端末を置くだけで LAN 接続を可能にするLANシートの実現だけではなく、超高速データ転送用キオスク端末や、対となる機能性誘電体層を集積した受信アンテナを「物理的鍵」として、決められたペアーとなる端末のみ接触通信を可能にするセキュリティ応用などの新たな応用を創造することが期待される。
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