研究課題/領域番号 |
17H03275
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
計測工学
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研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
竹村 泰司 横浜国立大学, 大学院工学研究院, 教授 (30251763)
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研究分担者 |
山田 努 横浜国立大学, 大学院工学研究院, 助手 (70251767)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
17,940千円 (直接経費: 13,800千円、間接経費: 4,140千円)
2019年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2018年度: 7,150千円 (直接経費: 5,500千円、間接経費: 1,650千円)
2017年度: 7,930千円 (直接経費: 6,100千円、間接経費: 1,830千円)
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キーワード | 磁性ナノ粒子 / ハイパーサーミア / 磁気粒子イメージング / 磁化過程 / 磁気緩和 / がん温熱治療 / 比吸収率 |
研究成果の概要 |
磁性ナノ粒子を使用する新しい診断・治療技術が期待されている。本研究では、診断技術として、腫瘍等に集積させた磁性ナノ粒子の磁気信号を体外から検出する画像診断(磁気粒子イメージング)を、治療技術として、交流磁界中で磁性ナノ粒子が発熱することを利用するハイパーサーミア(がん温熱治療)を対象とした。 交流磁界を印加した際の磁性ナノ粒子の磁化応答が、これら診断治療の性能や効果を決定する。磁化応答は磁気緩和機構によって説明されるが、本研究により、粒子自体が回転するブラウン緩和と、粒子内の磁化が回転するネール緩和、両者の分離観測に初めて成功し、診断治療に適した粒子や磁界条件について有用な知見を得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
磁気粒子イメージングは、腫瘍等に集積させた微量の磁性ナノ粒子を体外から検出する感度の向上が課題である。ハイパーサーミア(がん温熱治療)は、臨床で広く用いられている外科療法(手術)、化学療法(抗がん剤)、放射線療法などで危惧される傷跡や副作用などの患者負担を軽減させることが期待されている。しかしながら腫瘍等に集積させる微量の磁性ナノ粒子から、がん細胞を熱で殺傷させるのに十分な発熱を得ることが困難との課題がある。 本研究では、磁性ナノ粒子の交流磁界中での磁化応答を解明することにより、これらの課題を解決することに挑戦し、画像診断の感度向上や発熱量向上に直結する研究成果を得た。
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