研究課題/領域番号 |
17H03285
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
土木材料・施工・建設マネジメント
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研究機関 | 埼玉大学 |
研究代表者 |
浅本 晋吾 埼玉大学, 理工学研究科, 准教授 (50436333)
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研究分担者 |
長井 宏平 東京大学, 生産技術研究所, 准教授 (00451790)
蔵重 勲 一般財団法人電力中央研究所, 地球工学研究所, その他 (20371461)
全 邦釘 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 特任准教授 (60605955)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
16,770千円 (直接経費: 12,900千円、間接経費: 3,870千円)
2019年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2017年度: 7,020千円 (直接経費: 5,400千円、間接経費: 1,620千円)
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キーワード | 初期温度履歴 / 異種材料界面 / 熱作用 / 時間依存変形 / 耐久性 / 初期高温履歴 |
研究成果の概要 |
本研究では,コンクリートに最大70℃程度の高温が初期に作用したときに,構成材料の界面の損傷評価,それに伴う材料特性の変化について検討をした.その結果,使用材料によっては,初期の高温作用で界面に損傷がもたらされる可能性を示し,有害物質に対するコンクリートの移動抵抗性が低下し得ることも示した.また,体積変化や変形特性も使用材料と初期温度作用によっては大きくなり得ることが分かった.初期の高温作用が要因の膨張劣化については,炭酸イオンによって促進される可能性を実験,解析の両面で示し,フライアッシュという石炭灰による長期的な抑制効果を実験で確認した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
生産年齢人口の減少が進みつつあるわが国では,現場での施工を必要とせず,生産性の高いコンクリートの工場製品の土木構造物への活用が期待されている.一般に,工場製品では,初期に高温を作用させて早期強度を得ることが多く,それが耐久性といった長期の性能に与える影響は必ずしも明らかではない.使用材料と温度履歴によって変化する力学的特性から耐久性までを体系的に検討した本研究成果は,後世に堅固な構造物を残すためにも,重要な知見といえる.なお,初期の高温作用は必ずしも悪影響を与えるわけではない.また,高温作用は,熱帯地域の開発途上国では重要な命題であり,本成果は海外での問題解決にも貢献できると期待される.
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